生命保険の見直しタイミング5選|FPが教える損しない保険の選び方
こんにちは、FP2級・防災士のあやのです。保険会社に8年勤務した後、現在は独立FPとして活動しています。
「結婚したけど、保険ってこのままでいいのかな?」「子どもが生まれたから保障を増やした方がいい?」——そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
実は、日本人の約8割が何らかの生命保険に加入していると言われています(生命保険文化センター調べ)。しかし、加入時のまま見直しをしていない方がとても多いのが現状です。
ライフステージが変われば、必要な保障も変わります。見直しをしないまま放置すると、保障が足りない、もしくは保険料を払いすぎているという事態になりかねません。
この記事でわかること
- 生命保険を見直すべき5つのタイミング
- ライフステージ別の必要保障額の目安
- 見直しで損をしないためのポイント
- おすすめの保険相談窓口3選
生命保険を見直すべきタイミング5選
生命保険の見直しは、「なんとなく」ではなくライフイベントに合わせて行うのが鉄則です。ここでは、特に重要な5つのタイミングを解説します。
タイミング①:結婚したとき
結婚は、保険を見直す最初の大きな節目です。独身時代は自分だけの生活を守ればよかったのですが、配偶者の生活を守る責任が生まれます。
見直しのポイント:
- 死亡保障を追加・増額する:配偶者が専業主婦(主夫)の場合は特に重要
- 受取人を変更する:親から配偶者への変更を忘れずに
- 医療保険の見直し:共働きか片働きかで必要な保障が異なる
- 夫婦で保険を統合:重複した保障を整理して保険料を節約
タイミング②:出産したとき
お子さんが生まれると、必要保障額が最も大きくなる時期に入ります。子どもが独立するまでの生活費・教育費を見据えた保障が必要です。
見直しのポイント:
- 死亡保障の大幅な増額:教育費を含め3,000万〜5,000万円が目安
- 収入保障保険の検討:毎月一定額を受け取れるタイプが合理的
- 学資保険の検討:教育費の計画的な準備に
- 医療保険の見直し:入院時に家計への影響が大きくなるため
特に収入保障保険は、お子さんの成長とともに保障額が自然と減少していくため、合理的な保険設計ができます。掛け捨て型で保険料も割安なので、子育て世代にはぜひ検討していただきたい商品です。
タイミング③:住宅を購入したとき
住宅ローンを組むと、多くの場合団体信用生命保険(団信)に加入します。これは万が一のとき、住宅ローンの残債が保険金で完済される仕組みです。
見直しのポイント:
- 死亡保障を減額できる:団信で住居費がカバーされるため
- 住居費分の保障を削減:月5万〜10万円の保障を減らせることも
- 火災保険・地震保険の加入:住宅購入に合わせて検討
タイミング④:子どもが独立したとき
子どもが就職して経済的に独立すると、高額な死亡保障が不要になるタイミングです。子育て期に必要だった保障を大幅に見直すチャンスです。
見直しのポイント:
- 死亡保障を大幅に減額:配偶者の生活費分のみでOK
- 医療保険・がん保険を充実:年齢とともに病気のリスクが上がるため
- 介護保険の検討:将来の介護リスクに備える
- 保険料の節約分を老後資金へ:iDeCoやNISAの活用も
タイミング⑤:定年退職するとき
定年退職は、保険の最終的な見直しタイミングです。収入が年金中心になるため、固定費としての保険料をできるだけ抑えたいところです。
見直しのポイント:
- 死亡保障は葬儀費用程度に:200万〜300万円あれば十分
- 医療保険の継続:高齢になると医療費が増えるため
- 保険料の払い方を確認:終身払いか、払済みかで老後の負担が変わる
- 退職金の活用:一時払い終身保険で相続対策も
ライフステージ別|必要保障額の計算方法
生命保険の見直しで最も重要なのが、「いくらの保障が必要か」を把握すること。ここでは、必要保障額の計算方法をわかりやすく解説します。
必要保障額の基本計算式
必要保障額 = 遺族の支出総額 − 遺族の収入総額
遺族の支出総額に含まれるもの
- 生活費:現在の生活費の70%(配偶者のみ)〜50%(子ども独立後)
- 教育費:子ども1人あたり約1,000万〜2,500万円(進路による)
- 住居費:賃貸なら家賃総額、持ち家なら維持費のみ(団信ありの場合)
- 葬儀・墓費用:平均約200万円
遺族の収入総額に含まれるもの
- 遺族年金:遺族基礎年金+遺族厚生年金
- 配偶者の収入:就労している場合の収入見込み
- 現在の貯蓄:預貯金・有価証券など
- 死亡退職金:勤務先の制度を確認
ライフステージ別の必要保障額の目安
以下はあくまで一般的な目安です。家庭の状況によって大きく異なりますので、参考程度にご覧ください。
- 独身(20〜30代):300万〜500万円(葬儀費用+α)
- 結婚(子なし):1,000万〜2,000万円
- 子育て期(子ども小さい):3,000万〜5,000万円
- 子育て期(子ども中高生):2,000万〜4,000万円
- 子ども独立後:500万〜1,000万円
- 定年退職後:200万〜500万円
具体的なシミュレーション例
【Aさん一家のケース】
- 夫35歳(会社員・年収500万円)、妻33歳(パート・年収100万円)、子ども3歳
■ 遺族の支出総額:約9,800万円
- 生活費:月15万円 × 12ヶ月 × 47年 = 約8,460万円
- 教育費:約1,000万円(公立中心の場合)
- 葬儀費用:約200万円
- 予備費:約140万円
■ 遺族の収入総額:約6,300万円
- 遺族年金:月約12万円 × 12ヶ月 × 32年 = 約4,600万円
- 妻の収入:年100万円 × 12年 = 約1,200万円
- 貯蓄:約500万円
■ 必要保障額:9,800万 − 6,300万 = 約3,500万円
この場合、収入保障保険で月額10万〜12万円程度の保障を設定すれば、合理的にカバーできます。
おすすめ保険相談窓口3選
保険の見直しは、自分だけで判断するのが難しいもの。無料で利用できる保険相談窓口を活用しましょう。ここでは、実際に利用者満足度が高い3つのサービスをご紹介します。
①保険の窓口(ほけんの窓口)
- 取扱保険会社数:40社以上
- 相談形式:店舗・オンライン
- 店舗数:全国800店舗以上
- 相談料:無料
- 特徴:業界最大手の安心感。ショッピングモール内にも多数出店しており、買い物ついでに気軽に相談可能
②マネードクター
- 取扱保険会社数:40社以上
- 相談形式:訪問・店舗・オンライン
- 相談料:無料
- 特徴:FP資格を持つ相談員が多数在籍。保険だけでなく、家計全体の見直しや資産運用の相談もできる。訪問サービスが充実しており、自宅やカフェでの相談が可能
③ほけんのぜんぶ
- 取扱保険会社数:40社以上
- 相談形式:訪問・オンライン
- 相談料:無料
- 特徴:子育て世代からの支持が厚い。相談員の全員がFP資格を保有。オンライン相談に特に力を入れており、小さなお子さんがいて外出が難しい方にも好評
保険相談窓口を利用するときのコツ
- 現在の保険証券を持参する:具体的なアドバイスがもらえます
- 家計の収支を把握しておく:適切な保険料の提案を受けやすくなります
- 質問をメモしておく:聞きたいことを事前に整理しましょう
- 即決しない:一度持ち帰って冷静に検討することが大切です
- 複数の窓口で相談する:比較検討で最適なプランが見つかります
生命保険の見直しで損をしないための5つのポイント
ポイント①:現在の保険を解約する前に新しい保険に加入する
見直しで最も注意すべきなのが、保障の空白期間を作らないこと。古い保険を先に解約してしまうと、新しい保険の審査が通らなかった場合に無保険状態になるリスクがあります。
ポイント②:解約返戻金を確認する
終身保険や養老保険には解約返戻金があります。解約のタイミングによって返戻率が大きく変わることがあるので、必ず保険会社に確認しましょう。
ポイント③:健康状態による加入制限を考慮する
年齢が上がると健康リスクも高くなります。新しい保険に加入する際、健康状態によっては条件付きの加入になったり、加入を断られたりすることもあります。
ポイント④:特約の内容も確認する
主契約だけでなく、付帯している特約もしっかり確認しましょう。古い保険の方が有利な特約(入院日額の高い医療特約など)が付いている場合があります。
ポイント⑤:税制メリットを確認する
生命保険料控除は、一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の3枠があります。見直しの際は、控除枠を最大限活用できる組み合わせを考えましょう。
生命保険の見直しに関するよくある質問
Q. 生命保険の見直しはいつすべきですか?
A. 結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・定年退職の5つのタイミングが最適です。ライフステージの変化に合わせて必要保障額が変動するため、これらの節目で見直すことで無駄な保険料を減らせます。特に大きなライフイベントがなくても、3〜5年に一度は保障内容を確認することをおすすめします。
Q. 生命保険の見直しで損をしないコツは?
A. 現在の保険を解約する前に新しい保険に加入すること、解約返戻金のタイミングを確認すること、そして複数の保険会社を比較することが大切です。FPへの無料相談を活用すると、客観的なアドバイスがもらえます。即決せず、必ず持ち帰って検討する習慣をつけましょう。
Q. 必要保障額はどうやって計算すればいい?
A. 必要保障額=遺族の支出総額(生活費+教育費+住居費)− 遺族の収入総額(遺族年金+配偶者の収入+貯蓄)で算出します。ライフステージによって大きく変わるため、定期的な見直しが重要です。保険相談窓口では無料でシミュレーションを行ってもらえます。
Q. 保険の見直しは自分でもできますか?
A. 保険証券を確認し、現在の保障内容と必要保障額を比較すればご自身でも可能です。ただし、税制メリットや保険商品の細かな違いを理解するのは難しいため、FPや保険相談窓口の無料相談を活用するのがおすすめです。プロの視点で見落としがちなポイントを指摘してもらえます。
Q. 保険相談窓口はどこがおすすめ?
A. 「保険の窓口」は店舗数が多く気軽に相談できます。「マネードクター」はFP資格を持つ相談員が在籍し訪問相談にも対応。「ほけんのぜんぶ」はオンライン相談に強く、子育て世代に人気です。いずれも無料で相談できるので、2〜3社を比較するのがベストです。
まとめ|生命保険の見直しはライフイベントに合わせて定期的に
この記事のまとめ
- 見直しタイミングは5つ:結婚・出産・住宅購入・子ども独立・定年退職
- 必要保障額は変化する:ライフステージに合わせて定期的に計算する
- 損をしないコツ:解約前に新規加入・返戻金確認・複数社比較
- 無料相談を活用:保険の窓口・マネードクター・ほけんのぜんぶがおすすめ
- 3〜5年に一度は見直し:大きなイベントがなくても定期チェックを
保険は「入ったら終わり」ではありません。人生の変化に合わせて、保険も一緒に成長させていくことが大切です。
まずは現在の保険証券を引っ張り出して、保障内容を確認してみてください。もし自分で判断が難しいと感じたら、無料の保険相談窓口を気軽に利用してみましょう。
あなたとご家族の「もしも」に備えて、最適な保険を一緒に見つけていきましょうね。
